或る日本語教師の備忘録

これまでの経験を忘れないようメモを取ります。

中国の日本語教育 生活編

ご無沙汰しております。

中国に到着して約1週間が経過しましたので、その様子をメモしておきたいと思います。

 

まず、私が中国に飛び立った2023年8月26日の前日?前々日?に放射線処理水を海洋放出しました。そして外務省から注意勧告をなされる次第でありました。そのため、出発前は非常にナーバスでした。

しかし到着してから一週間、今のところはトラブルは起きていません。

 

さて、生活についてですが、

中国語がほぼ聞き取れないので、買い物はなかなか大変です。何か話しかけられても、まったくわかりません。翻訳アプリが手放せないです。金額は聞き取れるようになりました。中国では100%QR決済が導入されており、現金はあまり歓迎されていないところが多いですね。しかしQR決済は中国の銀行口座と結び付けられるため、口座を開設しない限り、使えません。PayPayの残高払いに近いですね。

しかしAlipayを登録してみると、なんとクレジットカードの登録ができました。つまりクレジットカード払いで買い物ができるようになったのです。

Alipayが使えるようになってからは、生活が一気に便利になりました。

中国のショッピングモール。ナイキをはじめとする外資企業もあるが、値段は日本と同等かそれ以上。



通信は、電話番号の必要性から、現地の電話会社と契約しました(させられました)。通信量が10GBで10元(200円くらい)だったと思います。

また常時VPNを通して、Google系のアプリを使えるようにしています。

Google翻訳の精度が非常に高いと思います。

しかしながら、ヤフーのアカウントなど、海外から日本のものにログインすると不正アクセス検知が働いで、SMSによるログインを求められたりします。その場合日本の電話番号が生きてないと、詰みますので注意が必要です。海外出張や留学などでも、日本の携帯電話番号は保持しておいた方がよいと感じました。

 

食事についてですが、

ラーメン(野郎や家系などの塩油マシマシではない)が一杯10元から16元(200円から300円)くらいですね。副菜をつけても一食500円以内に収まります。非常にリーズナブルです。

また、美团外卖という食料品や飲食店の料理を配達してくれるサービスが非常に便利ですね。

行きつけの蘭州ラーメン屋。日本と比べるとリーズナブル。1元20円くらい。メニューがきちんとある店は、注文がしやすいですね。

 

トイレについてですが、

中国のトイレはペーパーを流さず、備え付けの籠に捨てます。

しかし私はティッシュペーパーのような柔らかい紙を使用し、流しています(笑)

また備え付けの紙はないので、持参する必要があります。

トイレは90%しゃがみ形式で、全体的にクサイ・キタナイです。

利用するときは覚悟がいります(笑)

 

あとは、タクシーや高鉄(高速鉄道)の乗り方を覚えられたら、だいぶ快適に暮らせそうです。

 

幸先の良いスタートです。

中国の情景。遠くに見える人の少なそうな高層ビルと、身近な古く汚い建物のコントラスト、その混沌さは中国の魅力の一つだと思います(笑)

 

中国の就労ビザ取得にかかる費用と手続きについて

 

こんにちは

 

無事中国での就労ビザを取得できたのでその費用と過程を振り返ってみたいと思います。

 

 

ビザ取得のフローとしては以下の通りです。

①書類集め

②中国ビザセンターでの認証

③大学への認証書類のコピー送付、労働許可書の発行

④ビザ申請

となります。

この中で、書類集めが一番大変でした。

 

各書類(中国政府による認証の為、ビザセンターへ提出する)のフローは以下の通りです。

①各機関への依頼・受け取り

(②私文書は公証人役場での認証が必要)

③外務省での認証(無料)

④中国ビザセンターでの認証

 

 前提として、私文書(私立大学、企業が発行)は公証人役場での認証が必要。

     ※東京の公証人役場で認証してもらうと、外務省の認証印までくれます。

       公文書(国立大学、役所が発行)は公証人役場での認証は必要なし。

 

 

必要な書類と費用:

・大学院の修了証明書(公文書・要認証)

 大学への申し込み500円

 中国ビザセンターでの認証5500円

・日本語教員養成課程の修了書(私文書・要認証)

  大学への申し込み500円

  公証人役場で認証5500円

  中国ビザセンターでの認証5000円

・犯罪経歴証明書(公文書・要認証)

 各県の県警(無料)

 中国ビザセンターでの認証5000円

・中国渡航者向け健康診断書(認証不要)

 東京大学医科学研究所付属病院での受診25181円

 ※国立病院での受診が必要

・在職証明書(認証不要)

 無料

 

中国ビザセンター書類認証手数料11550円

中国ビザセンタービザ査証申請費用8500円

 

以上合計すると47,231円でした(-_-)

交通費を含めると5万はゆうに超えると思います。

エージェントに聞いてみましたが、ビザ申請にかかる費用の補助はどこの大学でも行っていないそうです(-_-)

 

使用した有給:5日間

書類集めからビザ取得までの期間は2か月くらいでしょうか。

ビザ不許可・住んでいる地域・時期によっては、費用も期間ももっと掛かると思います。

今回は就労先が大学で、認証書類も卒業証明書だったので、スムーズにいきましたが、

書類認証・ビザ査証どちらも民間のものは、結構リジェクトされるらしいです。

 

 

私は住んでいる所が茨城県の南、東京に近いエリアであり、水戸県警まで犯罪経歴証明書を申請に行かなければなりませんでした。

そこで、

①朝一で東京での健康診断→公証人役場での申請→急行に乗って水戸県警に申請へ

一週間

②水戸県警での受け取り→外務省への申請

一週間

③病院での受診結果の受け取り→外務省での書類の受け取り→ビザセンターでの認証申請

などのハードスケジューリングを行いました。

 

体力的、時間的に節約したいという方は、行政書士?などの代行サービスを利用する方がよいと思います。

 

わたし的には、文字通りの東奔西走(北奔南走?)はそれなりに楽しかったですが。

 

それではまたノシ

 

 

 

 

 

 

 

中国での採用

中国の大学で日本語教師をすることが確定しました!

2023年9月1日に着任予定です。

 

内定は5月ごろに出ていたのですが、ビザ関係の書類集めや、ビザ申請に2か月程度かかりました。費用や詳しい内容についてはまた別の記事に書きたいと思います。

 

さて待遇についてですが、修士号があるとはいえ、2年程度の教授歴で10000RMB以上なので破格です。昼食付、寮無料、光熱費無料です。食費が安い中国において、大食いな私は日本以上に貯金ができるかもしれません。

何か裏があるのでは?と勘ぐってしまいますが、とりあえず行ってみて、ダメだったら戻って来ようと思います。地理的にすぐ帰って来れるのがお隣中国の利点ですね。

 

書類提出後一日で面接、面接その日に採用でした。

スピード感がブラック企業を思わせます(笑)

先方も採用が決まらず、焦っていたのでしょうか。

 

面接を振り返ると以下の3点がアピールポイントになっていたように思えます。

・経歴は浅いが文化庁研修を受けていたこと

・中国に慣れ親しんでいること(旅行経験・HSK1級)

・大学院の為の研究計画書指導の経験

 

 

今回の求人は「日本語教師の集い」の某斡旋エージェントを通して応募しました。

このサイトを利用した理由は、「日本語教師 求人」で検索するとTOPに表示されていたからです。ベテランの先生によると「日本村」や「日本語オンライン」が老舗で、もっとポピュラーらしいですね。

 

よくネットで、斡旋エージェントとのトラブルを心配する意見も見受けられていましたが、私の場合はそのようなことはありませんでした。wechatのレスポンスは早く、ビザ申請書類の集め方も丁寧に教えてくれました。

 

両親や友人など、中国人に接点がない人、中国に行ったことがない人にこの話をすると驚かれます。

彼らに中国に対するイメージは、コピー品・食品偽装・情報セキュリティ漏洩・不当逮捕

などです(笑)。さすが親米メディアの影響でしょうか。説明しても一切伝わりません。

 

まあとにかく、8月末の出国に向け、退職に伴う引継ぎや、諸々の準備して行きたいと思います。

 

それではまた!

このブログについて

このブログは日本語教師を目指す筆者が、そのキャリアを記録的に綴ったものです。

自己の振り返りの為あるいは日本語教師を目指す他の誰かの為に、ブログとして残そうと考えました。

 

日本語教育日本語教師に関わるこれからの過程を書くと共に、これまでの経験を断片的に書いていこうと思います。

 

日記やエッセイ的な書き物は得意ではありませんが、見ていただければ幸いです。

 

以下、簡単に自己紹介をします。

 

2023年時点で、約30歳です。

 

私立大学(経営学

国立大学大学院(経営学

完成車メーカー

ブラック専門学校

日本語学校告知校

 

という経歴です。

大学で副専攻として「420時間日本語教師養成課程」を受講し、日本語教師という職業は認知していましたが、実際になるつもりはありませんでした。取れるものは取っておこうという魂胆でした。

 

大学院卒業後、運よく完成車メーカーに就職したものの、希望する海外営業ではなく経理部に配属されました。毎日の電卓ポチポチに嫌気がさして退社しました。

 

コロナ禍真っ最中、転職活動は鳴かず飛ばずで、たまたま採用されたのが、留学生向けのブラック専門学校でした。ここから私の日本語教師歴が始まるのでした。